「世界一流エンジニアの思考法」を読みました
はじめに
「世界一流エンジニアの思考法」(以下、本書)は、牛尾 剛氏の書籍です。
本書は、2024年3月14日時点で7万部を超える人気作です!
私も読んでみましたので、印象に残った箇所や感想などを記事にします。
感想
本書を読んだ感想を一言でいうと、「エンジニアとして生きる上で役にたつ考え方を学べて、とても参考になりました」となります。
私はまだまだ世界一流のエンジニアではありませんが、「これ真似してみよう!」という考え方がいくつもありました。
例えばどんなところを真似したいかというと、以下のとおりです。
- バグフィクスの際は、手を動かすより先に仮説を立てる
- 事実(データ)を見つけ、仮説を立て、仮説を証明するための行動をとる
- 「早くできるように頑張る」のではなく、全体的な生産性を上げることを意識する
- まずは理解することに努める。理解に時間をかける
- 質問することを恐れない
- 既存システムがある場合は、そのシステムのエキスパートに頼る
- 「いかにやることを減らすか」を意識する
- 物理的にやることを減らす
- リスクや間違いを快く受け入れる
- 「Miserably Failed(惨めに失敗した)」という言葉を頻繁に使う
- まずやってみて、早くフィードバックを得て、早く間違いを修正していく
- Fail Fastの精神
- 無理して機能を作るより、品質の良いものを作る
- フィードバックを受けて納期や仕様が変わっていくのはむしろ「善」
- コードリーディングのコツは、極力読まないこと。
- 他のデベロッパーのことを信頼して、実装はちゃんと動くものとする
- 実装ではなく、インターフェースと構造を理解すること
- 手をつける仕事は1つに限定する
- 「後で人に説明する」ことができるように、人の話を聞く
- 「相手が本当に欲しい情報は何か?」を意識する
- 「人に伝える」ことを意識して準備するだけで工数削減になる
印象的だった箇所
では、ここからは本書の中で特に印象に残った箇所を引用しつつ感想を述べます。
質問について
日本だったら「えっ、そんなこと聞く?」ということでも知らないことは簡単に隣の人に聞く。
「初心者の質問ですが……」などと言ってから話し始めると、質問のハードルが下がりそうですね。
必ずしもその分野をよく知っていなくても、知識ゼロでもディスカッションへの参加は可能だ。
気の利いた意見を言えなくてもいい。
「この部分が僕は理解できないんだ」「この用語ってどういう意味?」と、質問するだけでも十分に有意義な参加となる。
会議に参加している場合などは、どんどん発言・質問することで会議の質を高めることができます。
「間違えたら恥ずかしい」という感覚は一切捨てること。
どんどん間違えていきましょう!
組織について
本書では「サーバントリーダーシップ」という考え方が紹介されています。
サーバントリーダーシップの場合、 リーダーは〈ビジョンとKPI〉は示すが、実際にどのように動くかは、チームが主体的に考えて意思決定していく。
チームが自ら考えて、自分で意思決定していきます。
自分で意思決定できるチームは、以下の特徴があります。
自己組織チームの三つの特徴を見ていこう。
1. 生産性が高い。
2. チームのエンゲージメント(満足度) が高い。
3. よりよいソリューションが選択されやすい。
良いことずくめですね。
チーム内ではスキルや経験に関係なく、全員が同じ責任を持っているフラットな「仲間」としてふるまう
いわゆる「マウント」や「マサカリ」のない世界です。
失敗しても、「よいフィードバックをありがとう!」という声掛けがあるからこそ楽しんで果敢にチャレンジできるのだ。
失敗したということは、挑戦したということです! 失敗を責めない。むしろ感謝することが大事です。
生活について
「生産性を上げるためには学習だよ。
だから、僕は仕事を定時ぐらいで切り上げる。
その後で、自分のやりたいトピックを勉強したり試したりする。
牛尾氏の同僚のお話です。
やはり継続的な学習は欠かせないようです。
休息する(Take a rest) のは、何もしないことではなく、いつもと違うことをするのが重要。
新たなものごとにチャレンジすること!
毎日 30 分の身体への投資は、必ず行うことをおすすめしたい。
30分でいいので、ジョギングやトレーニングなどを行うことは大事です。
人生について
自分の人生や幸せに責任をもって、自分でコントロールする
自分の人生は自分でコントロールする!
個人的にとても刺さった言葉でした。
人任せではなく、自分主体で考えることが大事ですね。
もちろんそれは「自分さえ良ければいい、好き勝手にやる」ということではありません。
「自分の行動に自分が責任を持つ」ことです。
「自分は何をしたいのか?」「今どういう行動をすべきか?」を常に考えて生きようと思います。
おわりに
今回は、「世界一流エンジニアの思考法」を読んだ感想と、印象に残った箇所についてお伝えしました。
エンジニアの方にはぜひ一度読んでいただきたい書籍です!
もしまだ読んでいない方がいらっしゃいましたら、お手に取っていただきたいと思います。
技術系Podcastの「fukabori.fm」で、著者の牛尾氏が出演している回もおすすめです。
108. Azure Functions チームでの開発方法やマネージャの役割 w/ sandayuu
以上です。